なぜセラピストという仕事を選んだのか(3)

【第3回】 セラピストとしての喜び

 セラピストとして働く中で、私は毎日たくさんのお客様と向き合います。疲れた表情の方、悩みを抱える方、忙しさで自分の時間を持てない方…。そんな方々に少しでも心地よい時間を提供したいと思いながら、施術に臨んでいますす。

 たまたま読んだ本で出合った、花好きな私の心に残る言葉があります。
「たんぽぽは上を向いて咲いてくれている。桜は下を向いて咲いてくれている。ひまわりは、人間に顔を向けて咲いてくれている。花はいつも人間に向いて咲いている。」
 花はそっと見守りながら、私たちに温かい気持ちを伝えてくれるように思えます。たんぽぽの力強く上を向く姿は前を向く力をくれ、桜の優しい下向きの花は包み込むような安心感を与えてくれます。ひまわりの明るく顔を向ける姿は、人に元気を届けてくれるようです。
 たんぽぽ、桜、ひまわり以外にも、たくさんの花があります。私は、色々な花の姿を思い浮かべながら、お客様に向き合うようになりました。施術を通して美しさや健康をサポートすることはもちろんですが、それ以上に「少しでも心が軽くなる時間を届けたい」「安心して自分を委ねてもらいたい」と考えるようになったのです。花がそっと見守るように、私もお客様に寄り添い、外見の変化だけでなく、心の温かさや前向きさも届けられる存在でありたいと思っています。

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