エステサロンの種類と選び方(7)
【第7回】 「更年期・ホルモンバランスケアに特化したサロン」
からだと心を整え、自然なリズムを取り戻す
40代以降、多くの女性が向き合う「更年期」。ホルモンバランスの変化によって、ほてり・冷え・不眠・気分の揺れなど、心身にさまざまな不調があらわれます。薬やサプリに頼る前に、自分の体のリズムを見つめ直したい――そんな方に注目されているのが、更年期とホルモンバランスケアに特化したサロンです。そのアプローチ方法によって様々な呼び方や名称が使われますが、専門性を示す代表的な呼び方は以下の通りです。
(1)ウェルネスサロン、ホルモンバランスケアサロン
心身の健康を含めた総合的なケアなど、幅広い世代の女性特有の不調ケアを目的としています。
(2)温活・巡りケア専門サロン
更年期やホルモンバランスの乱れに伴う冷えや自律神経の不調に対して、温熱療法(よもぎ蒸し、インディバなど)やリンパケアをメインに行うサロンで多く使われます。
(3)フェムケアサロン / フェムテックサロン
近年増えている、女性特有の健康や悩みをテクノロジーや専門的なケアで解決するサロンです。更年期だけでなく、生理や妊活、産後ケアも含むことがあります。
この種のサロンでは、女性の体の変化に精通したセラピストが、丁寧なカウンセリングを通じて一人ひとりの状態を把握し、ホルモンバランスの乱れに起因する不調に対して、アロマトリートメント、リンパドレナージュ、温熱セラピー、ハーブスチームなど、体を芯から温め巡りを整えるメニューを提供します。
また、サロンによっては食事や生活習慣のアドバイス、呼吸法や軽いストレッチなど、自宅で続けられるセルフケアも提案。単なるリラクゼーションにとどまらず、心身の根本的な整えを目指すのが特徴です。アロマやハーブを活用したホルモン調整に配慮したオイルブレンドや、骨盤周りを温めることで自律神経に働きかけるメニューなど、女性のライフステージに寄り添ったオーダーメイド施術も人気を集めています。
更年期の不調は人によって症状も度合いもさまざま。医療機関での治療と併用しながら、サロンケアを取り入れる方も少なくありません。「何となく体調がすぐれない」「気分の浮き沈みがつらい」「自分のための時間を持ちたい」――そんな思いを抱える方は、一度体験してみてはいかがでしょうか。