「なごみ、ととのう」場所として、選んでいただける幸せ

 最近、本サロンに静かに通ってくださるお客様が増えてきました。最初は緊張気味に扉を開けられた方が、次第に表情をゆるめ、気づけば何も言わずとも、同じ時間を穏やかに過ごせるようになっていく-、そんな変化に触れるたび、この仕事をしていて本当によかったと感じます。

 本サロンは、誰かに「変わらなければ」と急かす場所ではありません。疲れた心や頭が、自然にほぐれていく時間を大切にしています。ですから、お客様が言葉少なに訪れ、静かにベッドに横たわっていただく姿を見ると、その沈黙こそが“信頼”のかたちなのだと感じるのです。

 ホテルで施術を行っていた頃は、華やかな会話や特別な非日常を演出することが求められていました。それは、お客様が旅行先で、非日常的な、高揚感、開放感を感じていらっしゃるからでした。しかし、本サロンでは、非日常よりも“日常に戻るための静けさ”を何よりも大切にしています。話すよりも、「無になっていただく」贅沢な時間。それが積み重なることで、いつしかお客様自身の呼吸がゆっくりと整っていき、確かな安心感へと繋がっていきます。

 本サロンは、派手さや新しさだけで続くものではありません。大切なのは、“安心して通える静かな場所”であることだと思っています。これからも、通うたびに少しずつ体がほぐれ、心が「やっと落ち着けた」と感じてもらえるような、そんな時間を重ねていきたいと思います。静かに続くご縁ほど、深く、温かいものはありません。本サロンは、そんな、お客様にそっと寄り添う場所でありたいと思っています。

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